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ホーム > 旅のはじまり・旅情編【桧木内の紙風船】


毎年2月10日(日) 開催

 秋田県には多彩な小正月行事が多いのですが、豊作祈願や荒々しいものが多い中でも異彩を放つ、西木村の紙風船上げをご紹介します。

 西木村は秋田県の丁度ど真ん中の奥深い山の中にある村です。その中の上桧木内地区に江戸時代から伝わります。一説によると平賀源内が銅山の技術指導に訪れた際に熱気球の原理を応用した遊びとして伝えられたと言われています。




 雪が音もなく降り続く夜の阿仁路を抜け、峠を下りると山あいの農村が開けます。多分普段だと静寂と家々の灯以外何もない山あいの村なのでしょうが、この日(2月10日)だけは、暗闇に幻想的に薄明るく光る巨大な紙風船が舞い上がります。村が見え始める頃には遠く、武者絵や美人画が描かれた紙風船がふわ〜と天に昇っていく様を見ることができます。



 紙風船上げは、和紙を張り合わせた長さ6mほどの風船を、バーナーなどで熱風を吹き込んで膨らませ、最下部に灯油を染み込ませて固定した布玉に点火して空に放ちます。

 打ち上げはただ中に熱い空気を入れて手を放せばいいというわけではありません。中の空気を均等に温めるために、みんなでゆっくりと風船を回しながら、バーナーで中に熱い空気をためていきます。この時、十分に温まらないうちに手を放してしまうと、風船は上空まで昇りきらずに落ちてきてしまうそうです。

 ゆらゆらと天を目指した風船はやがて真っ赤に燃え上がり、静かに闇に吸い込まれていきます。



 交通のアクセスは秋田内陸縦貫鉄道「上桧木内駅」下車。ホームに降りると線路を挟んだ向こうの山腹には小さな炎が並び、「冬のまつり」の文字が迎えてくれます。

プログラム
願い事書きコーナー
 午後3時〜午後7時30分(予定)
昼紙風船上げ
 
午後4時00分〜(予定)
ふるさと芸能発表
 
午後4時30分〜(予定)
紙風船上げ
 午後6時30分〜(予定)

※西木村は、平成17年、角館町・田沢湖町と合併し仙北市となりました。

【桧木内の紙風船】【民話の里・鹿角】【リトル大滝温泉
大館アメッコ市】【角館の桜】【米代川の鮎

※記載内容は平成13年に取材したものです。最新情報は自治体等に直接お問い合せください。