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秋田県八幡平蒸ノ湯 ふけのゆ
大自然の中で…
 秋田県と岩手県にまたがる八幡平(はちまんたい)。同じ十和田八幡平国立公園内にある十和田湖が女性的な神秘さがあるとすれば、こちらはまさに男性的で迫力満点で深山(みやま)と呼ぶに相応しいエリアです。

 奥羽山脈の地下を走る那須火山帯の活動が盛んなこの付近では、地球の鼓動を直接感じることができます。山のいたるところに吹出す噴気や多種多様な温泉の数々。その中でももっとも自然と一体になれるのが今回ご紹介する「蒸ノ湯(ふけのゆ)」です。日本秘湯の会にも加盟している静かな1軒宿でリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。

 梅雨が明けたばかりの快晴の蒸ノ湯温泉を訪ねました。標高1,100mを超えている高原では日射しが強いものの、風が爽やかで気持ちの良い一日となりました。取材には支配人さんが出迎えてくださいました。周りには平日でも登山や湯治を楽しむ方がぽつりぽつり。
 アスピーテラインが閉鎖する10月末までの営業だそうですが、玄関部分の重厚な作りが冬の厳しさを感じさせます。館内はランプの照明があったり、「秘湯」のイメージにぴったり。部屋も懐かしい感じです。
 ここは何と言っても、お風呂の種類です。浴槽、床まで木で作られた内湯は湯量の豊富さを感じさせます。上がり湯は丸太をくり抜いて作ったもので、なかなかダイナミックです。併設して露天風呂がありますが、何と言っても100mくらい離れた山の中にある露天風呂を体験しなければ意味がないでしょう。

 地面のあちこちが割れて噴気を上げ、道の砂利の中でボコボコと沸騰していたり(これは実際に見ないと解らないかもしれません)するようなところに男女別の露天風呂があります。イメージとしては、火山の真上に風呂があるような感じでしょうか。地面や石に触っても熱いので注意が必要です。

 内湯は匂いは気になりませんが、露天風呂は硫黄臭が漂います。ここでは5ケ所の源泉があり、その内のPh2とPh5の2種類を使っているそうです。つまり内湯と露天は全く違った温泉ということですね。

 旅館の中には金精様(木製の男根)を祭っていますが、ここのお湯は「子宝」「安産」の湯としても知られるらしく、御利益が合って20年来毎年訪れる家族もあるとか。周辺は八幡平山頂はじめ、高山植物が咲き乱れる大谷地や八幡沼、長沼など散策には事欠きません。

 営業は4月下旬〜10月末まで。1泊2食付きで11,000円〜13,200円(税込)くらい。お風呂は大人500円、小人300円。売店では地物のばっけ(ふきのとう)みそや、山わさびなど。お問合せは、「蒸ノ湯温泉」電話0186-31-2131/FAX.0186-31-2002。

近くで見つけた野イチゴ。ヘビイチゴと違って味、食感は市販のものと同じでした。



効能、成分

蒸ノ湯までのアクセス

● 東北自動車道 鹿角八幡平I.C.から車で40分
● JR花輪線 八幡平駅下車 秋北バスで40分
(季節運行につき、詳細は出発前にご確認ください。)

蒸ノ湯への地図

※支配人様、お忙しい中取材させて頂きありがとうございました。

※記載内容は平成14年に取材したものです。最新情報は施設に直接お問い合せください。